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うすいビールを飲み干して鳥たちはまた飛んだ
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あるところに、大きな蜂の巣がありました。







大きな一つの蜂の巣の中には、それぞれ別の女王蜂を抱える、
幾つかの蜂の巣が集まっていました。
そして大きな蜂の巣は、誰かのお家の陰に作られていました。

女王蜂は、働き蜂の母親でもありました。
けれど働き蜂の中で一番すぐれた者を夫としていたので、妻でもありました。
女王蜂が大事に育てた働き蜂は、みな女王蜂の為に、一生懸命働きました。
隣の巣の働き蜂のお腹を自慢の針で突き刺して、羽根を千切られても目玉を潰されても、
最後には動かなくなった相手を自分達の巣へと持ち帰って、女王蜂へのお土産にしました。


『まあ、なんておいしそう。
ごちそうをはこんでくれたえらいこには、すてきなごほうびをあげましょう』


そう、女王蜂のくれるご褒美が、働き蜂にとって何よりも幸せなのでした。

女王蜂が、ぶすり。働き蜂に針を刺すと、甘い甘いご褒美がとくとくと流れ込みます。
それはいつもは女王蜂が舐めているものだから、とっておきの蜂蜜なのかもしれませんね。
だってほら、ご褒美を貰った働き蜂はあんなにもずたぼろなのに、
とっても幸せそうなのですから。



けれど、ある日から女王蜂に元気が無くなってしまいます。
一つの巣ではありません。どの巣のどの女王蜂も、だんだん元気が無くなって、
自分のからだを支えて立つ事もできなくなってしまいます。
そして女王蜂はみな、最後には半分あの蜂蜜に溶けて、死んでしまうのでした。

働き蜂はみな、とても悲しんで、女王蜂を囲んでお祈りします。
朝から晩までお祈りをしたら、女王蜂のお墓を立てます。
そうして次の朝、働き蜂が起きてくると、新しい女王蜂が生まれています。

そうして蜂の巣は巡っていました。
長い長い歴史を持つ国々のように、争いが番を務め、尚も民を、王を奮い立たせ、
そうして蜂の巣も巡っていました。


(つづく)
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