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うすいビールを飲み干して鳥たちはまた飛んだ
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「俺がいつお前の為を思って動いたっつうんだ」



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「なに、結局どうしたって生きているのだから、死ぬのさ、小さな子供だって知っている」








「お目が高い」



 広げられた荷物の中から細身の瓶を拾い上げて、まじまじ見ていたスパルヴィエロです。
 声を掛けられたのが自分だと気がつくまでに、ほんの少々時間がありました。






 肺の底まで蜂蜜で満たされたような、甘ったるい香りでした。
 スパルヴィエロが椅子によじ登って窓の外に目をやれば、
 淡い色の蝶々が陽だまりを通り過ぎていく、そんな季節でした。



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