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うすいビールを飲み干して鳥たちはまた飛んだ
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 スパルヴィエロは、舌から喉まで焼けそうな酒をなんでもなさそうに一口飲んで、
 ボトルを腰のフックに引っ掛けます。
 履き慣れたブーツの靴底の模様が、厚くて白い絨毯に点々と道を作っていきます。

 これは緑の遺跡を歩いた頃より、もうすこし後のお話です。



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スパルヴィエロは、木の枝の上。
山の主から預かった荷物が揃っているか、膝の上に並べて確かめていました。
ちょうど、何やら怪しげな中身の小瓶を摘んで、眉をひそめて目の前に持って来ていたところでした。






 何とかいう、その人間について、彼を知る者に尋ねるとあまり統一性の無い答えが返ってくる。







 スパルヴィエロは、甘ったるい香りが肺の奥まで満たしているような、そんな気分です。
 いつもなら、そんなふうになる前に辛いお酒を空けてしまうのだけれど、このときのスパルヴィエロはそうしません。







 さて、と腕を組んで考え込むことを、始める寸前のカゲモトに、ゆっくりのしかかる撥ねっ髪。
 おやおや、ついこの間はそのお話が聞こえるだけでへそを曲げていたっていうのに、
 どういう風の吹き回しでしょうか?



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